2022年末に登場して以来大ブームを巻き起こしているChatGPT。
そんなChatGPTを日常的に触っている人も多いと思います。
中には、「ChatGPTの有料版にどのような機能があるのか知らない、けれども使ってみるのに興味がある!」と言う人もいるのではないでしょうか。
本記事では無料版、有料版の違いを紹介し、絶対に押さえてほしい有料版のメリットを6つ厳選しました。
「有料版にしとけばよかった!」と後悔しないためにも本記事で最低限の情報を押さえておきましょう。
ChatGPTの料金体系
無料版 | 有料版(Plus,Team,Enterprise) | |
---|---|---|
月額 | 0円 | 20米ドル(3,143円) |
ChatGPTの有料版はサブスクリプション制になっています。
月額3,000円程度なので一年間で36,000円程度かかる計算になります。
有料版の中にはPlus(個人ユーザー向け)、Team(小規模なチーム向け)、Enterprise(大企業向け)の三種類のグレードが存在します。
ただ、グレードによって違うことは複数人の管理機能の有無のみであるためこの金額を払えばChatGPTのほぼ全機能にアクセスできると言えます。
一方で無料版は一切お金がかかりません。その代わり機能に制限がかかります。
無料版のメリット
無料版のメリットとしては以下のものが挙げられます。
- 初期投資を必要としない手軽さ
- 一通りの機能がそろっている
無料版の場合、気軽にChatGPTを試すことができます。
有料版とは異なりアカウントの登録が必要がないため、「とりあえずChatGPTを試してみたいけどアカウント登録は煩わしい!」という人にとってはおすすめです。
一方で、アカウント登録をすると無料版だとしても以下の機能が使えるようになります。
- 過去のチャットの履歴保存
- 音声対話の利用
- 画像認識
- pdf読み込み
- カスタマイズされたAIの利用
このように、無料版においてもアカウント登録をすれば有料版に引けを取らない機能がそろっています。
ChatGPTを網羅的に知りたい人はアカウント登録さえすれば課金しなくても問題ないですよ!
有料版(ChatGPT plus)のメリット
無料版でもかなりの機能を提供しているChatGPTですが有料版に登録すればさらに以下のようなメリットを得られます。
メリット①:高精度のモデル
無料版と有料版での一番大きな違いは使っている言語モデルです。
言語モデルとはいわば脳のようなもので有料版では無料版より格段に優れたモデルが使用されています。
具体的には、言語モデルの性能が左右されるパラメータにおいて無料版は1750億個のパラメータを使用しているのに対して有料版はおよそ500倍である1兆個のパラメータを使用しています。
そのため、無料版と有料版で同じ質問をした場合は有料版の方が優れた回答をしてくれるのです。
メリット②:接続の安定性
無料版は有料版に比べて接続が不安定になりエラーがでることが多々あります。
なぜなら、使っているユーザー数の多さがアクセスピーク時の不安定さにつながるからです。
逆に有料版はユーザー数が無料版に比べて少なく、さらに有料版は優先的にアクセスすることができます。
そのため、有料版にすれば「いざ使いたいのに使えない!」という悩みを抱えることがなくなります。
メリット③:入力・出力文字数
ChatGPTには入力と出力の文字数に制限があります。以下の表でまとめておきます。
無料版 | 有料版 | |
---|---|---|
入力文字数制限 | 10,000字 | 25,000字 |
出力文字数制限 | 2048字 | 4096字 |
表からもわかるように、ユーザーが入力する文字数は無料版と有料版で約2.5倍の差があることがわかります。
この差はユーザーに大きな手間と労力を割かせることは明白でしょう。
例えば無料版で長文の翻訳や校正などをしたいと考えた場合にはユーザーが文章を分けて入力するという手間をかける必要があります。そのため、より長い文章を読み込ませるためには有料版の方が良いです。
また、出力できる文字数に関しても2倍程度の差があります。
こちらに関しても無料版の場合はユーザーに労力をかけることになります。
長い量の返答が欲しい場合には、指示する時と返信が来た時に手間をかける必要があるからです。
その手間をなくし効率化できるため有料版の方が良いと言えるでしょう。
メリット④:利用可能数制限
ChatGPTには一定期間内における利用に制限があります。
具体的には無料版の場合、一分に60回しか利用できず一日あたり最大4000回になります。
一日4000回は人によっては十分な量だと思われますが、もっと重大な問題が潜んでいます。
それは制限を超えた時のエラーです。一分間に60回の制限を超えると一時間アクセスができなくなるのです。
ChatGPTを日常的に使う人にとって一時間もアクセスができなくなることは大きな損失でしょう。
また、このエラーに怯えながら日々ChatGPTを使うことも大きなストレスになります。
一方で、有料版は一分間に最大600回、一日10万回です。
無料版に比べエラーになることはほとんどありません。
ChatGPT4を使えばエラーに怯えることなく快適にChatGPTを利用することができます!
無料版にない有料版だけの機能
上記では、無料版が有料版になることによって同じ機能がどのようにアップグレードしていくかを説明しました。
ここからは、有料版だけが享受できる無料版にはない機能について説明させていただきます。
メリット⑤:カスタマイズ版ChatGPTの作成
有料版ではGPTsと呼ばれるカスタマイズしたChatGPTを作ることができます。
GPTsは普通のChatGPTとは違い、ある目的に特化したチャットbotです。
そのため習慣的に同じ質問をする人がチャットbotを作れば時間の短縮をすることができます。
なぜなら、一度チャットbotに質問内容を登録すれば毎度質問事項を書き込む必要がないからです。
ほかにも、このGPTsはほかのユーザーにも共有可能なため同じ問題で困っている友人などを助けることも可能です。
メリット⑥:画像生成
無料版とは異なり、有料版では指示した文言から画像を作ることができます。
普段の仕事でプレゼン資料を作る時に資料に合った画像を探すことは煩わしいですよね?
ChatGPTを使えば簡単にそのような画像を調達することができます。
また、商用利用が可能なため、どんなビジネスシーンにおいても活用することができます。
こんな人におすすめ
無料版に比べて多くのメリットがある有料版ですが、月額3000円程度と負担は大きいため迷っている方もいるかもしれません。
今まで紹介したメリットを踏まえた上で、次のような人におすすめしたいです。
- ChatGPTを高頻度に使っている、使いたい人
- 仕事や日常的なタスクを効率化したい人
①ChatGPTを高頻度に使っている、使いたい人
有料版のChatGPTは無料版で行うほとんどの作業の利便性を高めることができます。
そのため、ChatGPTをたくさん使っていればいるほどその恩恵を受けることができるのです。その恩恵とはより早いタスクの達成です。
そのため、ChatGPTをたくさんつかっている人は有料版への移行を検討してみてください。
②仕事や日常的なタスクを効率化したい人
タスクの効率化は無料版のChatGPTでもある程度達成することができます。
しかし、肝心な時にエラーが出て使えなくなったりなど本格的にタスクの効率化をするには不十分であると考えられます。
そのため、本格的にタスクの効率化をしたい人は有料版への移行を検討してみてください。
まとめ
今回の記事ではChatGPTの有料版、無料版の違いを解説しました。
もちろん無料版にもメリットはわかったものの、やはり有料版は時間の節約という点において大きなメリットがあることがありますね。
特に、利用制限やカスタマイズされたChatGPTはタスクの効率化に大きく響きます。
今よりも可処分時間を増やしたい人は有料版の検討をしてみるのはいかがでしょうか。